恋じゃないと願うだけ






これ…




手に取ったそれを確認すると、



オレンジジュース…




「誕生日だろ…」




冷たく…

無表情の彼から出た意外な言葉。





えっ?


何で…



昼休み


覚えててくれたんだ。





「ありがとう…」



涙で泣き腫らした後でも、

自然に笑えた。



大嫌いだった拓君にも

この時ばかりは感謝でいっぱいだった。




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