恋じゃないと願うだけ
「ねぇ、勇樹君にもエリナから連絡なかった?」
「ごめん。
俺にもないや…」
「そっか…
ありがと」
普段とは違うあたし達の雰囲気に、勇樹君も今日はやけにおとなしかった。
「なんで来ないのよ…」
いてもたっても居られないって感じなのか、志穂は一日中ソワソワしていた。
自分の事のように悲しんでくれる志穂。
ありがとう…
志穂にまで辛い思いさせちゃって、ごめんね。
とうとうエリナは学校へは来なかった。
益々怪しい状況に余計に不安がつのる。