恋じゃないと願うだけ
「エリナ!!
本当の事教えて!」
顔を上げないエリナに志穂の苛立ちも強まる。
「うん。
居たよ。
でも、あたしは旬君に呼ばれて行っただけ…
アキラ君も居ると思ったの。
内緒にしてって言われて…
あたしもどうしていいか分からなくて。
旬君に色々脅されて…その…
結香を傷つけたくなかったし
ごめんなさい…
でも断ったよ‼あたしにはアキラ君がいるし!」
泣き始めるエリナに志穂は黙ったままだった。
言っている事が本当なら、もうエリナを責められない。