恋じゃないと願うだけ






会話は聞こえない。


ただ、一緒にいる男から何か受けとり微笑み、



その場から立ち去る男をずっと見つめている結香ちゃん。



男の姿が見えなくなるまで…






そんな様子をただ見ているしか出来なかった。



そして、張り裂けそうになる胸の傷みをただただこらえるしかなかった。





これが現実なのか…



認めたくない思いも、ぶつかる現実に旬はその場から立ち去った。






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