恋じゃないと願うだけ
次の日、体調も復活したあたしは学校にきた。
そしてまたいつものように少し早く志穂と待ち合わせしていた。
「なにそれ…
なんか話しおかしくない?
しかも、最後に彼って…」
教室に着くなり、志穂に昨日の出来事を話した。
腑に落ちないと首をかしげる志穂。
「うん…
なんかおかしいなとは思ったんだけどさ…」
「結香はこのままで良いの?」
納得がいかないのか珍しく興奮する志穂。
「うん。
いいの…もし納得がいかなくて気になっていたら
旬君の事追い掛けてたと思う。
でも、それをしなかったのは…
もう心の中で旬君とちゃんと決別してたからだと思う」
「そっか…
分かった」
これ以上言っても仕方ないと思ったのか志穂も諦めた様子だった。