恋じゃないと願うだけ
「はい♪」
「ありがとう…」
勇樹君に手渡されたのは大好きなオレンジジュース。
学校ではいつもオレンジジュースを飲んでいたあたし。
知っててくれたんだ…
ちょっぴり嬉しくて照れてしまう。
きっとそんな所も勇樹君がモテる理由の一つだろう。
「勇樹ぃーあたしにいつもの取ってぇ♪」
「目の前にあんだろが…」
文句を言いながらもエリナにミルクティーを手渡す勇樹君。
やっぱり優しいなぁ。
なんだか気持ちがほっこりした。