恋じゃないと願うだけ
なんて思っていたのに…
「帰ろっか…?」
「へっ!?」
旬君の意外な言葉に思わず声が裏返ってしまった。
「だって、今日会ったばかりの男と二人きりなんて
結香ちゃん嫌でしょ?
あっ、でもまた4人で会ってくれたら嬉しいけど…」
優しく微笑む旬君に思わずドキっとした。
「嫌じゃないよ…
もうちょっとだけ話…そ
あっ、旬君が嫌じゃなければ」
想像していた展開とはまるで違った。
面白い人だな…
なんだかあたしはもう少し旬君と話してみたくなった。