恋じゃないと願うだけ





「4人って?」





「あたし達と旬君とアキラ君♪」





エリナの突発的な提案に首を横に振る。




「ダメだよ。
だってエリナ彼氏いるじゃん。

他の男の子と年越しなんて可哀想だよ」





「あー…大丈夫!

そんな機会でもなきゃ結香、旬君と会わないでしょ?」





まぁそう言われればそうかもしれない。



旬君からメールは毎日くるが、会おうという誘いの言葉はない。

そんなあたしもだが…




返事に困っていると、



「じゃあ決まり!

先輩とはいつでも会えるし、気にしないで♪

アキラ君に連絡しよーっと」




早速行動に移すエリナにぽっかりあいた口がふさがらない。



っていうか、あたし旬君に会いたいの?


いや、会いたくないわけじゃない。



分からない。





でも、やっぱり傷付きたくない













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