恋じゃないと願うだけ






「じゃあ、俺とアキラで行ってくるから二人はここで待ってて
エリナちゃんは何かある?」




「リンゴ飴♪」




「りょーかい!
じゃあちょっと待っててね」




人で溢れかえっている神社の周りは食べる場所取りをするのも一苦労だ。



すでに良い場所を見つけていたあたし達は大人しくここで待つ事にした。





「旬君エリナの分も大変だと思うから、
ちょっと一緒に行ってくるね!」




「えっ、エリ…」




そう言いながら、エリナは小さくなっていく旬君の背中を追いかけて行った。







なんだかソワソワする気持ちがあたしを少し不安にさせた。






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