恋じゃないと願うだけ






「お待たせ♪」


何も知らないアキラ君が両手に大荷物で戻ってきた。




「あっ、ごめん

俺とっさに…」


謝りながら旬君はあたしの腰に回した手を恥ずかしそうに離した。






「おーい!
結香ー?」



固まって放心状態のあたしの体を軽く揺するエリナ。





ハッとしたように現実に引き戻された。





嵐のようにやってきた武瑠。


そして、武瑠から守ってくれた旬君…



彼女かぁ…

とっさのウソだったとしても…

男らしい対応をしてくれた旬君に胸のドキドキが鳴り止まなかった。





「旬君ってさ、学校でどんな感じなの?

女子からの評判とかは?」




戻ってきたアキラ君に早速エリナの質問攻撃。






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