恋じゃないと願うだけ
余計な事言うなよ
と言わんばかりの鋭い目つきでアキラ君を見る旬君。
「そうだなぁ、男子にも女子にもモテモテで
入学した時から今に至るまで学校では毎日女子が見に来るし、
いつも下駄箱にはラブレターだらけで、毎日告白されてる
ってとこかな!
まぁ俺もモテるけどね♪なんて」
旬君の視線にも躊躇なく話すアキラ君にあたしの隣ではため息が聞こえる。
「武瑠君と旬君では?」
「こいつだな」
考える間もなく旬君を指す。
「へーそうなんだぁ!」
「なんていうか、顔もそうだと思うけど…
旬は武瑠と違ってチャラくないからさっ。
女遊びとか慣れてないし
純粋なのよ‼
モテるのに勿体ないよな」
「わぁギャップやばぁ」
「ってか俺の事も聞いてよエリナちゃん」
「ごめん。ごめん」
はしゃぐエリナをよそにまだドキドキが止まらないあたし。
隣で座る旬君は呆れたように頭をかく。