恋じゃないと願うだけ






「伝えたい事があるんだ」




いつもの優しいトーンの旬君とは違い
真っ直ぐで力強い声があたしの心拍数を上げた。





昨日の夜、突然かかってきた旬君からの電話。




旬君と待ち合わせしているカラオケBOXへ向かう足取りは、緊張からかおぼつかなかった。





少し早くカラオケBOXの前に着いたのに、既に旬君はあたしを待っていてくれた。






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