恋じゃないと願うだけ






冬休みも終わり、今日から学校。



いつもなら重い足取りも鎖から解放されたかのように軽かった。




こんなに幸せで良いのかな。






また何か傷つく事があったら…



いや、そんな思いも打ち消されてしまうほど

旬君の愛に包まれている。




用事の無い時は
学校の最寄りの駅で待ち合わせして、お互いの学校へ向かう。

帰りも駅で待ち合わせ。



旬君と決めた初めてのルール。





武瑠とは同じ地元なのにそんな恋人らしいルールもなかったっけ…

きっとそんな部分でも気付くべきだったんだな。




なんて思うのも武瑠がやっと過去の人として整理できた証拠だろう。



そう思わせてくれた旬君には本当に感謝だ。






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