恋じゃないと願うだけ





「あのさ、志穂…

今までその…

ごめんなさい」






「幸せにしてもらいなよ」






「うん…」





あたしの髪をくしゃくしゃっと撫でる志穂の顔は全てを悟っているようだった。




志穂…


ありがとう。




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