【完】甘党ブラックコーヒー
「じゃあ、授業を始める前に、
ちょっとした係りを決めるぞ!」


「係り?」


「なんのだ?」


教室がすこしざわついたが
すぐに静まった。


「はいはい、静かに!
その係りってのは俺の手伝い、
って言っても、学校行事とかの主な手伝いだな。
いろいろ俺に報告するやつだ」


徹お兄ちゃんの手伝いか・・・


「はい!わたしやります!」


引っ込み思案であがり症のわたしが
多分生まれて初めて自分を主張した。


「うん!良い意気だ!
ほかに立候補するやつは居ないか~?」


教室はシーンっとしていて
手を上げる人は居なかった。


やっぱりみんな面倒くさいのかな?


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