【完】甘党ブラックコーヒー
「いないな?
じゃあ”木戸さん”にたのもうかな?」


あ・・・、そっか・・・
わたしは、”ただの生徒”だもんね・・・

「あ、はい!がんばります!」


わたしがそういうと拍手が起こり、
数秒で鳴り止んだ。


しかし、徹お兄ちゃんはみんなが拍手を止めても
一人拍手をしていた。

とてもやさしい顔をして―――。


「よろしくな?
じゃあ!授業を始めるか!
教科書ひらいてー!」


学校が終わり、夜になり
またしても徹お兄ちゃんからの
呼び出しがあった。


「今日は何手伝えばいいの?」


「いや、今日はちょっと話があってな?」


「・・・ん?なに?」


「お前よく立候補したな?
あがり症のくせにな」


「べつにいいじゃん!
わたしが立候補したから
すぐに授業始められたんでしょ?」


「そうだな!ありがと!」


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