だて眼鏡の裏には
早速、私は階段を登って屋上へ向かった。

私の両親はこの神山学院に多額の寄付を行っている。

テレビで紹介される温水プールも、豪華なボウリング場だって、全ては私の両親の寄付によって建てられたものなの。

私の通うこの神山学院高等部は、寄付の多いトップ3名のみがVIP生徒として、屋上の鍵やVIPルームの使用ができるという、『金=権力』がスローガンみたいなとこ。

金さえあれば大切にされる…

この世の中、悲しいね。

と、いうことで、私はVIP様限定のスペアキーを屋上のキースペースに通して、豪華な設備のある屋上に足を踏み入れた。
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