だて眼鏡の裏には
「日向…じゃなかった。誠。お前、私に何の用だ。」

「付き合え。1ヶ月付き合え。」

「はいはい。1ヶ月ね……って、え!つ、付き合えだと?」

大声を出しすぎたためか、誠はいきなり私の口を塞いだ。

「…ゃ…め…ろ…」

「んあ?」

と、意地悪そうに誠は言った。


「かかか顔が近い!」

なんか手は直ぐに離してくれたらしくて、私は何故かいつもの空気をとても新鮮に感じてしまった。

それにしても…

あのサラサラな茶髪。整った顔。

って私は、何にときめいているんだ!

あの…俺様男の何がいいんだー!
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