呪い歌
「ちょっと、あんた何やってんのよ!」

今の今まで黙って2人の話を聞いていた毬菜たちは一斉に蓮を問い詰めた。

「まさか、あの子で5人を揃えたわけじゃないだろうな?」

鋭い西の勘は、ズバッと的中を果たした。

「そうだよ、その通り」

いいから落ち着け、と蓮はため息混じりに続けた。

「やり方はどうであれ、人数はこれで揃ったろ。
あいつには後で謝っとくから」

「ちゃんと謝りなさいよ」

毬菜が念を押すように蓮に言う。

「わかってるって」

4人は再び顔を見合わせ、微笑み、
遊びの実行がますます待ち遠しくなった。
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