呪い歌
「あぁ、じゃあみんな 目を瞑って」

ここから西が独り、声をかける。

「瞑ったね?そしたら机に手を伸ばして」

「さっき置いた画用紙のどこかを掴むんだ」

「掴んだ?いい?いくよ」

その後だった。

「さぁ!引きちぎるんだ!」

ビリッ、ビリッと西の合図を元に画用紙が大きく破れる音がした。

そこでようやく5人は目を開いた。

「お、おぉ…」

暗闇の中、有耶無耶に掴んだはずの画用紙だったが
それぞれが綺麗に5等分され、
それぞれの手に行き渡っていた。

「すげえー!」

その事に思わず蓮が声を出しはしゃいだ。

が、その次の瞬間の事であった。
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