呪い歌
「さっき言った通りに事を進めていくと、
誰かが、頭、右腕、左腕、右足、左足を部分部分にそれぞれ千切って
手もとにある様になってるはずでしょ?
そしたら頭を持っている人がね、呪い歌を歌うんだ。」

「呪い歌?」

西の説明に割って入るかの様、毬菜が声を上げた。

「あぁ、その呪い歌っていうのはね
僕にもはっきりとはわからないんだ。」

「どういうこと?」

そこから毬菜と西の会話が始まり、

しばらくの間 事の成り行きを日那と蓮は見ていることにした。

「聞いた話では、
頭部を裂いてしまった人が呪い歌を歌い出すらしいんだけど、歌詞まではわからないんだ。」

「じゃあ呪い歌を知らなくても
頭部を裂いてしまえば誰でも歌えるってこと?」

「さあ? そこまではさすがに考えつかないよ」

「でもその歌が歌えないと、当然 西の言う遊びも始まらないんでしょ?」

「まあ…そう、なるけど」
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