1ページ過去編
にゃんにゃんにゃん
「あくびさーん…」
道路に制服のスカートのまま、行儀悪くしゃがみこんで、あくびさんが寄ってくるのを待つ。
冬だし、地面は冷たいし…。
でも、立って待っているとあくびさんは寄ってきてくれないので、仕方ありません。
今日のごはんは、お刺身です。
めったに鳴かないあくびさんが、今日ばかりはしきりに鳴いて、もっととねだってきます。
「私だってお腹すいてるんですよぅ」
ついに立ち上がって食べはじめました。
あくびさんは私の足にすりよってきます。
にゃーん
にゃん
にゃんんん
こうやって表現しましたが、美猫さんな見た目に反して、あくびさんの声はガラガラです。
にゃん、なんてかわいいものじゃないんですけど、
すりよられたら、負けちゃいますよねぇ。