佐伯くんを好きになった場合。



「こんなのって、佐伯くん……可愛くない?」



私はそう言って、隣で顔をしかめる佐伯くんに、目の前にあったピンクのシュシュを自分の髪につけた。



「女子は、これを可愛いって思うの?邪魔じゃない?」



……なんという毒舌。
世の中の女子を一気に否定された気分だ。


ま、まぁ…単に私に合わないってことかもしれないけれど。


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