佐伯くんを好きになった場合。



と、



「あっれー、湖々ちゃん!何してんのー?」



どこからか緩い口調の声が聞こえてきたなと思って、呼ばれた方へ振り向くと、案の定、悠哉くん。



「佐伯くん待ってて、ね」



「あー、そうなんだ。最近、南といること多くて。本当、俺ヤキモチ妬いちゃう」



何を言ってるんだ、この人は。
毎日毎時間、いつも一緒にいる幼なじみなのに。


私の方が、ヤキモチ妬いちゃうよ。


< 207 / 320 >

この作品をシェア

pagetop