佐伯くんを好きになった場合。



「佐伯?何してんの?」



教室の窓に寄りかかりながら椎名のことを考えていると、同じクラスの南が、俺の隣に来て窓に寄りかかった。



「別に。ただの考え事」



「フッ……なに?恋の悩み?」



南に図星を刺されて、グサッと胸に当たる。


俺は、そんな南をジト目で見ると、南はそんな俺に気づいてか、ムカつくくらいの怪しげな笑みを俺に向けてきた。


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