佐伯くんを好きになった場合。
「えっと「俺は好きじゃない」
私が言いかけたと同時に黒髪くんが放った言葉。
その言葉が今の私にはとても、グサリと胸に刺さる。
「で、ですよね~」
……俺は好きじゃない。
そりゃ、そうだ。
そんなの当たり前だ。
今知ったばかりの人に、好きなんて言われてもそう言うしかないに決まっている。
私は何を考えていきなり初対面の人に告白をしたんだろう。
あぁ……自分が情けない。
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