佐伯くんを好きになった場合。
どれだけ教えてもらっても頭に入らない。
私の頭は一体どうなっている!?
「あ、悪いけど私もう帰るね」
舞那は突然そう言って席を立った。
「なんで!?」と大きな声を出した私に、舞那は笑顔でこう答える。
「これから、デート?」
「この裏切り者っ!」
私に彼氏がいないと知って、ニコニコ笑顔で言う舞那を軽く睨む。
「まぁまぁ、いつか彼氏できるって」
「むぅ~……」
いつか、じゃないのっ!
今欲しいの!