佐伯くんを好きになった場合。



「何してんの?」



「えっ……あ…佐伯くん」



後ろから声をかけられて、振り向くと眠そうな佐伯くんがいた。



「教室入んないの?」



「えと……入れなくなっちゃって…へへ」



私は、誤魔化すように髪をクルクルしながらそう言った。


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