めぐり逢えたのに
佐々倉は思った事をサラッと口にしただけだったが、あみちゃんは無言になった。
よく聞くと、あみちゃんはすすり泣きをしているようで、佐々倉は、自分が何かヘンなことを言ったのではないかとぎょっとした。
「大丈夫? オレ、何か気に障ること言った?」
「……いえ、まさか佐々倉さんに心配してもらえるなんて思ってもみなくて……。」
あみちゃんは声を詰まらせているようだった。
こんな彼女の声を聞いては、佐々倉もほっとけるものではない。
「時間、あるなら週末に食事でもどうかな?」
思い切って誘ってみた。あみちゃんはしばらく無言だった。
「……お気持ちは嬉しいんですけど……。」
正直、佐々倉は断られるとは思ってなかった。
会えないかもしれない、という焦りもあり、ハッキリ返事をしないあみちゃんを何とか口説き落とし、土曜日、池袋でお昼を食べるという約束を取り付けた。
「ランチ? せめて飲みにいくとか、しなかったの。」
「そうなんだよねー。しかし、向こうも警戒してるだろうな、と思ったから、あえて、昼メシで手を打った。」
私は、佐々倉の恋バナに大いに興味をそそられて、話しの続きをせがんだ。
よく聞くと、あみちゃんはすすり泣きをしているようで、佐々倉は、自分が何かヘンなことを言ったのではないかとぎょっとした。
「大丈夫? オレ、何か気に障ること言った?」
「……いえ、まさか佐々倉さんに心配してもらえるなんて思ってもみなくて……。」
あみちゃんは声を詰まらせているようだった。
こんな彼女の声を聞いては、佐々倉もほっとけるものではない。
「時間、あるなら週末に食事でもどうかな?」
思い切って誘ってみた。あみちゃんはしばらく無言だった。
「……お気持ちは嬉しいんですけど……。」
正直、佐々倉は断られるとは思ってなかった。
会えないかもしれない、という焦りもあり、ハッキリ返事をしないあみちゃんを何とか口説き落とし、土曜日、池袋でお昼を食べるという約束を取り付けた。
「ランチ? せめて飲みにいくとか、しなかったの。」
「そうなんだよねー。しかし、向こうも警戒してるだろうな、と思ったから、あえて、昼メシで手を打った。」
私は、佐々倉の恋バナに大いに興味をそそられて、話しの続きをせがんだ。