めぐり逢えたのに
幸せな日々Ⅱ
それから、私たちは寸暇を惜しんで、逢瀬を重ねるようになった。

すぐに半同棲のような感じになり、彼の荷物はどんどん我が家に増えていった。

彼はとても売れていたので、非常に忙しく、不規則というよりはスケジュールの予定自体が読みにくいという感じだったし、私は私で自分の生活があったから、すれ違うことも多かった。

それで、自然と昔のようにメモを残す習慣が復活していった。

おかしなことかもしれないけれど、テキストで連絡がつかなかったとしても、私はメモのやりとりをしてると、会えなくても全然不安を感じなかった。

私は、いつ彼が来てもいいように、出かける時には、ちょこっと一言書いたメモを残していくのがくせになっていた。

私が帰って来てみると、こんなメモが残っていた。

 急にスケジュール変更だって。行ってくる。
 ドラマ、明日の9時からだよ。



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