めぐり逢えたのに
スキャンダル発覚
私たちは、以前にも増してこそこそと生活しなければならなくなった。
それは、想像していたよりもずっと窮屈な生活で、友美さえ私のげっそりとした顔を見て心配した程だった。
佐々倉の方はもっと大変だった。
どうも、唐沢美穂がストーカーまがいのことをしているようで、道を歩いているときにも視線を感じることが度々あるらしく、しおりさんと一緒に出かけることなどとても出来なくなってしまった。
それで、唐沢美穂をかく乱させるために、わざわざ一緒に出かけたりすることもあった。
そんなわけで、天気の良い日曜日に佐々倉と私は東京タワーまでぶらぶらと散歩をした。
「こんな風に二人でゆっくりするのって初めてじゃない?」
「ホントだねえ、小野寺に怒られちゃうかな。」
「え?」
「オレが少しでも、君に気のあるそぶりを見せると、すごい目でみるからさー、小野寺って、君のことが相当好きなんだねぇ。それで君に手出しできなかったのかな。」
佐々倉がそんな風に感じていたとは意外な気がした。佐々倉は、
「だから余計つっかかりたくなるんだよな、小野寺に。なんかムカつくよな。」
と続けた。どうも佐々倉と拓也はあまりウマが合わないらしい。
しゃべりながら歩いていたら、あっという間に東京タワーについてしまって、行きがかり上、私たちは展望台まで行くことにした。
それは、想像していたよりもずっと窮屈な生活で、友美さえ私のげっそりとした顔を見て心配した程だった。
佐々倉の方はもっと大変だった。
どうも、唐沢美穂がストーカーまがいのことをしているようで、道を歩いているときにも視線を感じることが度々あるらしく、しおりさんと一緒に出かけることなどとても出来なくなってしまった。
それで、唐沢美穂をかく乱させるために、わざわざ一緒に出かけたりすることもあった。
そんなわけで、天気の良い日曜日に佐々倉と私は東京タワーまでぶらぶらと散歩をした。
「こんな風に二人でゆっくりするのって初めてじゃない?」
「ホントだねえ、小野寺に怒られちゃうかな。」
「え?」
「オレが少しでも、君に気のあるそぶりを見せると、すごい目でみるからさー、小野寺って、君のことが相当好きなんだねぇ。それで君に手出しできなかったのかな。」
佐々倉がそんな風に感じていたとは意外な気がした。佐々倉は、
「だから余計つっかかりたくなるんだよな、小野寺に。なんかムカつくよな。」
と続けた。どうも佐々倉と拓也はあまりウマが合わないらしい。
しゃべりながら歩いていたら、あっという間に東京タワーについてしまって、行きがかり上、私たちは展望台まで行くことにした。