めぐり逢えたのに
「早くないよ。今度の3月で高校卒業するし。その時に式を挙げたいんだけど。」
パパは初めて顔を上げた。まるで私が外国語で何かペラペラと話したかのような、困惑した顔を見せた。
「自分が何言ってるかわかってるのかね?」
「もちろん。」
「結婚式、って簡単に言うけどね……、段取り組むの、今からじゃ無理だと思うよ。」
「じゃあ、籍だけでも入れていい?」
「本気で言ってるのか?」
「もちろん。冗談じゃ言えないでしょ、こんなこと。」
「………ちょっと、今は時間がないから、近々もう一度話そう。いいね?」
「はーい。」
私は、思ったよりも感触が良かったので、機嫌良く返事をした。
しかし、パパは、それから話し合いをする素振りを全く見せなかった。パパは頑固なところはあるけれど、約束はきっちり守る人だったので、おかしいなーと思いつつも、一方で、彼とまだ仲直りしてないので、そっちも何とかしなくちゃって思ってた。
パパは初めて顔を上げた。まるで私が外国語で何かペラペラと話したかのような、困惑した顔を見せた。
「自分が何言ってるかわかってるのかね?」
「もちろん。」
「結婚式、って簡単に言うけどね……、段取り組むの、今からじゃ無理だと思うよ。」
「じゃあ、籍だけでも入れていい?」
「本気で言ってるのか?」
「もちろん。冗談じゃ言えないでしょ、こんなこと。」
「………ちょっと、今は時間がないから、近々もう一度話そう。いいね?」
「はーい。」
私は、思ったよりも感触が良かったので、機嫌良く返事をした。
しかし、パパは、それから話し合いをする素振りを全く見せなかった。パパは頑固なところはあるけれど、約束はきっちり守る人だったので、おかしいなーと思いつつも、一方で、彼とまだ仲直りしてないので、そっちも何とかしなくちゃって思ってた。