付き合ってても片想い
「亮太に言われたならしょうがないって
思えるかもしれない。
あとは、美香ちゃんに言われたら…
本当は嫌だけど、きっとわかったと
言ってしまうと思う。
だけど、何にも関係ないあんた達に言われたところで身を引こうなんて思わない!
亮太にも美香ちゃんにも話しかけることが
できないような弱虫のくせに!!」
そこまで言ってハッとした。
明らかに3人は怒っている。
そのうちの1人が声をあげた。
「うるさい!うるさい!うるさい!!!
あんたなんかになにがわかるの!?
中学の時から好きだったのに、
隣にはずっと美香ちゃんがいて、
お似合いだって言われてて
私みたいなのは話しかけるだけで
いじめられて…
だからずっと亮太くんの隣は
美香ちゃんだけなんだって思ってたのに!
なんであんたなんか!
私はね、大事に伸ばしてた髪を
”美香ちゃんに似てるから”
って理由で切られたの!!
頑張ってた習い事も
そのせいで続けられなくて…
あんたの髪型も美香ちゃんに似てるのよ!
そんな髪、私が…
切ってあげる…!!」