付き合ってても片想い
side亮太
俺には何が起きたかわからなかった
伸ばしてくれって言ってた髪が
ショートになっていたから、
なんでなのか聞きたかっただけだったのに…
ぼーっとしていると
「亮ちゃん、どーしたの?」
美香がそう声をかけてきた。
”亮ちゃん”と呼ぶのは昔からこいつだけだ。
「なんでもないよ…」
そう。これは俺と美波の問題だから。
俺がそう思った時、
「私、美波ちゃんの秘密知ってるよ。
知りたい?」
と美香が言った
それは俺にとって衝撃だった。