付き合ってても片想い
side亮太
……
あれから色々な疑問をぶつけられている
「ねぇ、なんでカフェにいた時、
顔赤くなってたの?
私あの時も美香ちゃんのことが
好きなんだと思ってた」
「えっ、ちげーよ。
あれは…。はずいから言わない。」
「えー、なんで!また秘密?!」
「わーかったよ。
あれは、美香が”どーして辛い思いするのに好きなんだろ?”って言ってきたから…
”好きだから悩むんだろう”って言ったんだよ
したら、”亮ちゃん、悩むほど好きな子いるの?”
って言われたから、美波のこと話してて…
って、これでわかっただろ!!」
「えー、わかんない(笑)
私のこと、悩むほど好きなの?(笑)」
「よーくわかってんじゃねーか!
お前モテるから、悩みは尽きませんよ」
「またまた〜、嘘言って!!
現に私、そんなんで話しかけたら迷惑だろとか
色々言われたし…」
「それは…ひがんでんだろ?」
「え?なんで?」
お前が可愛いからじゃないか?
って言おうと思ったけど、きっと
なっとくしてもらえないと思ったから
別の言葉で俺の気持ちを伝えることにした
「んー。俺が本気だって
わかったからじゃない?
きっと羨ましかったんだと思うよ。
まあだからってあいつらのしたことは
許されることじゃないけど。」
「そうだねー。
でも、あの子にもいい人見つけて欲しい。
亮太に目をつけるんだから、
見る目はいいよね、きっと(笑)
亮太はぜーったい渡さないけど!」
こいつはまじで可愛い。
そして天然だけど…優しい。
あんなことされても、その人の幸せを願える
俺はこいつを一生かけて幸せにしたいと思う
すれ違った俺達だからこそ
これからは
思いを伝え合っていくことにしよう…。
そして美波はきっと自分からは不安など
言わないだろう
だから俺は
気持ちを汲み取ってやれる人になりたい。
「私でいーの?」
「ばーか。お前がいいに決まってる。
1番大好きだ。」