【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
私は雪ちゃんを待っている間、おにぎりを作った。
朝食は要らないって言われたし、今見たらお昼ご飯を自分で用意して食べた形跡もなかった。私もだけど、雪ちゃんも何も食べていないと思う。多分、空腹だろう。なので、車の中でチャチャッと食べられる様な物を作った。
中身は、昆布、梅干し、鮭フレーク。おかずは、ウインナーをサッと炒めた物と、玉子焼き。
「うん。良いかな」
これらをお弁当箱に詰めていると、「お待たせ」と言って雪ちゃんがリビングへ入って来た。
「あ、お腹空いてるかと思ってコレ……」
顔を上げて雪ちゃんを見て、言葉に詰まった。
「あ~、ありがとう。朝から何も食べてなかったからお腹空いてたのよね~」
雪ちゃんが、お腹を抑えてこちらへ向かって来る。
「あ…それは、良かったです……」
私は無意識に顔を背ける。ヤバイ。直視出来ない。
(なんで今日に限って……!)
メイク無し、黒髪ロングストレートも無し、服もスカートではなく、白シャツにジーンズとラフな格好。髪型もそのまま無造作ヘアで、セットも何もしていないからただ単に「イケメン」なだけだった。銀縁のインテリ眼鏡がまたツボで、直視が出来ない。
「…な……え……江奈ってば!」
「はいぃっ!!」
耳元で名前を呼ばれ、私はいつぞやの様に飛び上がった。
「ぼーっとしてどうしたの?行くわよ」
「あ……」
見ると、雪ちゃんはお弁当の袋と車のキーを持って準備万端だった。
「ご、ごめんなさい!」
「全く……」
小言をブツブツ言いながら雪ちゃんが玄関に向かう。私も後に続き、家を出た。
朝食は要らないって言われたし、今見たらお昼ご飯を自分で用意して食べた形跡もなかった。私もだけど、雪ちゃんも何も食べていないと思う。多分、空腹だろう。なので、車の中でチャチャッと食べられる様な物を作った。
中身は、昆布、梅干し、鮭フレーク。おかずは、ウインナーをサッと炒めた物と、玉子焼き。
「うん。良いかな」
これらをお弁当箱に詰めていると、「お待たせ」と言って雪ちゃんがリビングへ入って来た。
「あ、お腹空いてるかと思ってコレ……」
顔を上げて雪ちゃんを見て、言葉に詰まった。
「あ~、ありがとう。朝から何も食べてなかったからお腹空いてたのよね~」
雪ちゃんが、お腹を抑えてこちらへ向かって来る。
「あ…それは、良かったです……」
私は無意識に顔を背ける。ヤバイ。直視出来ない。
(なんで今日に限って……!)
メイク無し、黒髪ロングストレートも無し、服もスカートではなく、白シャツにジーンズとラフな格好。髪型もそのまま無造作ヘアで、セットも何もしていないからただ単に「イケメン」なだけだった。銀縁のインテリ眼鏡がまたツボで、直視が出来ない。
「…な……え……江奈ってば!」
「はいぃっ!!」
耳元で名前を呼ばれ、私はいつぞやの様に飛び上がった。
「ぼーっとしてどうしたの?行くわよ」
「あ……」
見ると、雪ちゃんはお弁当の袋と車のキーを持って準備万端だった。
「ご、ごめんなさい!」
「全く……」
小言をブツブツ言いながら雪ちゃんが玄関に向かう。私も後に続き、家を出た。