【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
偽装彼女の始まり
*Hana*ちゃん登場
津田部長のヒミツを知った翌日のお昼休み。私はコソッとある部屋を覗いていた。
お昼休みなのに電話は頻繁に鳴り、パタパタと社員達が忙しそうに走り回っている。目線でオフィス内をグルッと見渡した。
(あ…居た……)
大体中央奥の窓際。目当ての人は、そこに座っていた。
昨日とはうって変わって、濃紺のスーツをビシッと着こなしている。短髪の艶やかな黒髪をオールバックに上げ(昨夜のロングヘア―はもちろんウィッグ)、銀縁の品がある眼鏡をかけていた。
ここは海外事業部。津田部長のオフィスだ。
なぜ私がここにいるのかと言うと、昨夜、津田部長が別れ際に、『明日の昼休み、アタシのオフィスに来て頂戴』と言い残して去って行ったからだった。
何の意味があるのかいまいち分からず来てみたものの、なんだか入り辛い。部外者だし、みんなも津田部長も忙しそうにしているし。
私は、トン……と壁に背を付き、天井を見上げる。
「一人でご飯行っちゃおうかなぁ……」
「それじゃ意味がないでしょ」
「わぁっ!」
突然耳元で囁かれ、私はめちゃめちゃビックリした。んで、4~5cm位飛び上がった。
お昼休みなのに電話は頻繁に鳴り、パタパタと社員達が忙しそうに走り回っている。目線でオフィス内をグルッと見渡した。
(あ…居た……)
大体中央奥の窓際。目当ての人は、そこに座っていた。
昨日とはうって変わって、濃紺のスーツをビシッと着こなしている。短髪の艶やかな黒髪をオールバックに上げ(昨夜のロングヘア―はもちろんウィッグ)、銀縁の品がある眼鏡をかけていた。
ここは海外事業部。津田部長のオフィスだ。
なぜ私がここにいるのかと言うと、昨夜、津田部長が別れ際に、『明日の昼休み、アタシのオフィスに来て頂戴』と言い残して去って行ったからだった。
何の意味があるのかいまいち分からず来てみたものの、なんだか入り辛い。部外者だし、みんなも津田部長も忙しそうにしているし。
私は、トン……と壁に背を付き、天井を見上げる。
「一人でご飯行っちゃおうかなぁ……」
「それじゃ意味がないでしょ」
「わぁっ!」
突然耳元で囁かれ、私はめちゃめちゃビックリした。んで、4~5cm位飛び上がった。