【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
好きです
奇跡
フッと、目が覚める。ボヤけた視界に入って来たのは、白い天井。
自分のアパートでも、雪ちゃんのマンションでもない、知らない天井。
(ここ、どこ……?)
ボーッと、少しの間思考が停止する。
(病院……?)
鼻につく薬品の独特な匂いで、かろうじて病院と分かった。
なんで?と疑問に思ったけどそれも本当に一瞬で、ズバンッ!と、次の瞬間には記憶が戻って来た。
(そうだ!笹木が暴れて、それでっ……!)
ガバッ!と起き上がり、フラ付きながらベッドを下りる。思い通りに動かない足と気持ちばかりが焦り、モタ付く。
「どこに行くのよ?」
と誰かに問われたので、
「どこって、雪ちゃんの容態を聞きに行くんじゃない!一緒に運ばれてるはず!」
と答えた。……答えて、ハタと気が付いた。今の声……。
私はゆっくりと振り返る。
自分のアパートでも、雪ちゃんのマンションでもない、知らない天井。
(ここ、どこ……?)
ボーッと、少しの間思考が停止する。
(病院……?)
鼻につく薬品の独特な匂いで、かろうじて病院と分かった。
なんで?と疑問に思ったけどそれも本当に一瞬で、ズバンッ!と、次の瞬間には記憶が戻って来た。
(そうだ!笹木が暴れて、それでっ……!)
ガバッ!と起き上がり、フラ付きながらベッドを下りる。思い通りに動かない足と気持ちばかりが焦り、モタ付く。
「どこに行くのよ?」
と誰かに問われたので、
「どこって、雪ちゃんの容態を聞きに行くんじゃない!一緒に運ばれてるはず!」
と答えた。……答えて、ハタと気が付いた。今の声……。
私はゆっくりと振り返る。