【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
「とにかく!注意しなさいよ!?」
「分かったよ」
「本当に!?」
「ホント、ホント」
「言い寄って来るヤツがいたら、すぐに報告しなさいよ!?」
「分かったって、しつこいなー。全部断ってるし、もうそんな人いないよ」
私のこの言葉に、ピタッと雪ちゃんの足が止まる。
「雪ちゃん?」
「『全部断ってる』………?」
雪ちゃんが反芻したのを聞いて、私はハッ!と口を押さえた。
ヤ、ヤベー……。今さっき、言わないって思い直したのに。自分の中で気にしていたから出ちゃったんだろうな。
「……江奈ちゃん?それはどう言う意味かしら?」
笑っているけど笑ってない。
雪ちゃんの後ろで、ゴゴゴゴッ!と地響きが鳴っているかの様だ。
「いや、あの……」
丁度その時、社長兼秘書課専用のエレベーターが開き、私はラッキー!とそれに飛び乗った。
「じ、じゃあね、雪ちゃん!」
『閉』のボタンを連打し、ヒラヒラと手を振る。
扉よ、早く閉まってくれ……。
「江奈!帰ったら覚えてなさいよ!?」
扉が閉まる直前に、雪ちゃんが叫んだ。
今日の夜は、こりゃあ大変だな……。
「分かったよ」
「本当に!?」
「ホント、ホント」
「言い寄って来るヤツがいたら、すぐに報告しなさいよ!?」
「分かったって、しつこいなー。全部断ってるし、もうそんな人いないよ」
私のこの言葉に、ピタッと雪ちゃんの足が止まる。
「雪ちゃん?」
「『全部断ってる』………?」
雪ちゃんが反芻したのを聞いて、私はハッ!と口を押さえた。
ヤ、ヤベー……。今さっき、言わないって思い直したのに。自分の中で気にしていたから出ちゃったんだろうな。
「……江奈ちゃん?それはどう言う意味かしら?」
笑っているけど笑ってない。
雪ちゃんの後ろで、ゴゴゴゴッ!と地響きが鳴っているかの様だ。
「いや、あの……」
丁度その時、社長兼秘書課専用のエレベーターが開き、私はラッキー!とそれに飛び乗った。
「じ、じゃあね、雪ちゃん!」
『閉』のボタンを連打し、ヒラヒラと手を振る。
扉よ、早く閉まってくれ……。
「江奈!帰ったら覚えてなさいよ!?」
扉が閉まる直前に、雪ちゃんが叫んだ。
今日の夜は、こりゃあ大変だな……。