忘れな草の約束



「あんたさー、
いい加減調子乗るのやめなよ。」

帰ろうとする世奈の前に
立ちふさがったのは
クラスのリーダー格の由佳。

「...なにが?」

そう言って軽く睨みつけた。


その態度が気に入らなかったのだろう。

「...消えてよ。」

そう由佳が呟くと
世奈の周りを4~5人が囲んだ。

まさかと思った時にはすでに遅くて、
ぐっと蹴り飛ばされた脇腹に
鋭い痛みが走った。

「いたっ...」

「雅貴と早く別れなよ。
そうすればやめてあげる。」


< 24 / 124 >

この作品をシェア

pagetop