忘れな草の約束
「あんたさー、
いい加減調子乗るのやめなよ。」
帰ろうとする世奈の前に
立ちふさがったのは
クラスのリーダー格の由佳。
「...なにが?」
そう言って軽く睨みつけた。
その態度が気に入らなかったのだろう。
「...消えてよ。」
そう由佳が呟くと
世奈の周りを4~5人が囲んだ。
まさかと思った時にはすでに遅くて、
ぐっと蹴り飛ばされた脇腹に
鋭い痛みが走った。
「いたっ...」
「雅貴と早く別れなよ。
そうすればやめてあげる。」