忘れな草の約束
「世奈!!」
ドアが荒々しく開かれる音がした。
「世奈!大丈夫?痛くない?」
「世奈ちゃん、立てる?」
教室に駆け込んできたのは
まさくん、それから莉子と和希くん。
「どうして...?」
思わず泣きそうになる
世奈を抱きしめながら、
「世奈のクラスの女の子がね
私の所に伝えにきてくれたんだよ。」
そう言うと、
「気づけなくてごめんね...っ。」
抱きしめる力を強めながら
莉子は悔しそうに泣いた。