忘れな草の約束



「ねえ、まさくん。つけてみて!」

「おー...今度つけるわ!」

「えー、なんでー?」


世奈が頬を膨らますと、


「俺も世奈に渡したい物があるんだ。」


そう言ってニッコリ笑った。

その言葉に世奈の目は
一瞬にして輝き出す。


「え!世奈がもらえるの?!」

「おう!...これ。」


そう言ってまさくんが
差し出したのは小さな袋。


「これなあに?...何かの...種?」

「おう!忘れな草って言うんだ。
明日植えにいこーぜ!!」

「うん!!いくー♪」



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