忘れな草の約束



ープルルルプルルルー


「...ふわあい...」

「おー、俺!おはよ!
ってもう1時だけど。笑」

「わ、本当だ!どうしたの?」


外から差し込む陽の光に
思わず目を細める。


「世奈、花、植えに行こう!」

「へ...花...?」


世奈は寝ぼけた頭を
必死に動かした。


「あっ!忘れな草!!!」


それは前の日。
まさくんから一緒に植えに
行こうと渡された小さな種。


「今桜坂公園にいるから。
世奈もすぐ来いよ!!!」

「わ、わかった!!!!」


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