忘れな草の約束



「え?なにそれ...
そんな冗談やめてよ!
冗談でもひどいよ!」


けれど和希くんは
静かに泣くばかりで。


「本当なんだよ。
卒業した次の年の冬に...
雅貴は...もういないんだよ。」



世奈はまさくんがいない
なんて信じられなくて。


まるで夢の中にいるようだった。



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