名探偵と女子高生
無言で結城さんの車に乗せられる。
しばらく思い沈黙が続いた後、先に口を開いたのは結城さんだった。
「…なんで、俺に黙って他のところ行ったんだよ。しかもあの女のところに。」
少し不機嫌そうにいう結城さん。
「言いたくないです。」
てか、言えるわけがない。嫉妬してました。だなんて。
「結城さんは、美玲さんが全て悪いと思いますか。」
俯きながらそういうと結城さんはさぁ?と首を傾げた。
「屋上でおまえと加藤美玲が話した内容は他の警察のやつらと聞いてた。でも、誰か悪いとかはわかんねぇな。」
「…結城さんは、知ってたんですか?美玲さんがさっき屋上で話した真実。」
私がそう聞くと結城さんは頷いた。
「いつ、気づいたんですか。」
警察は最初自殺と判断していたのに。
そう言うと結城さんは少し考えてから口を開いた。