名探偵と女子高生
「そして、次におまえは中学や高校の話をした。そしたら加藤美玲は中学は近くの公立中学の名前をいった。
そして高校は私立高校。
中学も高校も今井さんと同じとこだったのに顔を知らないだなんてありえるだろうか。」
確かに、私立高校に行く仲間なら顔と名前くらい覚えていてもおかしくない。
「ま、それであの女が怪しいと思った。そして事件を見直したらわかったってわけ。」
結城さんはそう言って車のブレーキを踏む。
赤信号になったのだ。
「…というか、なぜ加藤美玲が最後の最後まで自供しなかったのかわからない。どうせバレるってことは少し考えればわかるはずなのに。」
結城さんはそう言ってアクセルを踏む。