名探偵と女子高生




「待ってください!」



そう叫ぶと結城さんは出てきた。



「なに?」



「でも、結城さんに助けてもらったのは事実です。払いたいんです!」



私がそういうと結城さんはこめかみを叩く。



「だから、うちは探偵事務所でもなんでもないから。俺はただの心理学者。

依頼料金かとかいらないの。」




「でも…っ」


俯くと結城さんはため息をついた。




「とりあえず中入れて。話はそれからだ。」




結城さんにいわれ、結城さんの部屋に入る。




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