名探偵と女子高生



「嘘だよ。冗談くらい通じろ。」



そうは言われても、結城さんは真顔だからむずかしい。




「まぁ、俺の言うことを聞けってことだよ。」



「もし手を出されたら?」



「ださねぇし、拒めばいい。」



結城さんはそう言ってパソコンをシャットダウンしに行った。




「…まぁ、サインするかはおまえの自由だ。」



別に1億円もどっちでもいいし。


結城さんはそう言ってソファに戻ってきた。



「…で、どうする?」



こんなの、



「やります。やらせてください。」


やるしかない。


そう言ってサインすると結城さんは笑みを漏らした。




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