名探偵と女子高生
美優さんのことを考えるとまた涙が出てきた。
おかしいな、昨日涙が枯れるほど泣いたはずなのに。
ポロポロと涙を流してると、
「……おい、良い加減にしろ。」
ガチャリとドアが開いた。
「あのな、家の前で泣くな。近所のやつから良からぬ誤解生むだろうが。」
「泣いて、ません…」
プイと顔を背けると男の人はため息をついた。
「どう見ても泣いてるだろ。少しくらいは話聞いてやる。とりあえず入れ。」
そういってドアを開けてくれる男の人。
「っ、ありがとうございます…」
家にお邪魔し、リビングに通される。