名探偵と女子高生
近くのソファーに座る。
「近所のお姉さんが亡くなったんです…。彼氏とデート中に山で。
そしてそのお姉さんは彼氏さんにメールで遺書的なのを送ったそうです。だから警察は自殺と判断したんですが…」
そこまでいうと男の人はため息をついた。
「……なんだそれ。警察が自殺って言ったんなら自殺だろ。遺書メールだってあるんだろ?」
それが、それが理解できないから私は相談しているのだ。
「てかさ、お前なにか勘違いしてるようだけど俺、心理学者だからな?
探偵でもなんでもないんだけど。」
男の人はそういって名刺を出す。
「そうなんですか。」